平成19年3月6日
3月6日(火曜日)、19時50分から20時20分まで、麻生外務大臣は、実務訪問賓客として我が国を訪問中のモラレス・ボリビア大統領と会談した。会談冒頭、モラレス大統領の立会いの下、麻生外務大臣とキンタナ大統領府大臣との間で、ノン・プロジェクト無償資金協力(8億円)に係る交換公文の署名式が行われた。
麻生大臣は、モラレス大統領による貧富の格差緩和に向けた取り組みを評価し、ボリビアが自由、民主主義、市場経済といった基本的価値を維持することを期待し、適切な改革努力を支援すると述べた。モラレス大統領は、債務免除、災害への緊急支援、その他の日本の協力に謝意を表明し、人間の安全保障を推進する日本と「よき生活のための開発(vivir bien)」を進めるボリビアは共通点が多く、国連等の場で協力していきたいと述べた。
麻生大臣より、日本の対ボリビア投資促進の観点から鉱業法改正の動きに注目している旨述べ、外資誘致にはボリビアの法制や税制が競争力を持ちかつ安定していること、投資企業と十分な意見交換を行うことが重要であり、急激な変更は避ける必要があると指摘した。モラレス大統領は、投資家と対話しつつ改革を進めていきたいと述べる一方、天然資源の利益を国民に還元していく必要性につき説明した。
(参考)
今次会談にて表明された対ボリビア経済協力の主要なものについて