麻生外務大臣

ASEAN拡大外相会議(PMC)全体会合(概要)

平成19年8月1日

  1. 8月1日13時より約1時間45分にわたり、ロムロ・フィリピン外務長官の議長の下、ASEAN拡大外相会議(PMC)全体会合が行われた。冒頭、ロムロ長官より、ASEAN+3の地域協力の進展とテロ対策協力の重要性を強調した。
  2. 引き続き各国外相より、自らの関心事項につき自由に意見を述べた。
  3. 麻生大臣よりは、「自由と繁栄の弧」の形成を日本外交の新機軸として打ち出し、北欧から北東アジアに至るユーラシア大陸外縁部に普遍的価値を共有する豊かで安定した地域を形成したいと考えているとして、アジアにおいてもASEANをはじめPMC参加各国と協調・連携しながら目標の実現を図りたい旨述べた。
  4. さらに、麻生大臣より、地域・国際情勢に関し、次のとおり述べた。

    (1)北朝鮮問題に関し、先般の六者会合において、初期段階の措置の実施状況の確認等が行われたが、これは朝鮮半島の非核化に向けた第一歩に過ぎない、国際社会全体として、北朝鮮に対し、非核化に向けた具体的行動をとるよう引き続き働きかける必要がある、参加各国からの理解と協力を得たい旨述べた。

    (2)アフリカ情勢に関し、ダルフールの治安・人道状況を深く懸念するとして、今般採択された安保理決議に従い、国際社会が一致してスーダン政府に働きかけていくことが重要である旨述べた。さらに来年5月に開催する第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)に各国のハイレベルでの参加を要請した。

  5. この他、各国より、六者会合の進展に対する評価と北朝鮮の核問題の平和的解決、地球温暖化を含む環境問題、アフリカ、反テロ等につき発言が行われた。
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