人道支援

平成26年12月24日
写真1 (写真:UNMAS提供)
不発弾の処理の様子。 (写真:UNMAS提供)

 南スーダンには、南北スーダン紛争の際に使用された地雷や爆発物が残っており、今もなお、人々の生活を脅かすと同時に、社会経済活動をも妨げています。また、2013年12月半ばに発生した大規模国内紛争では、新たに爆発物や武器が使用され、更に多くの不発弾やその他爆発性危険物が残されたため、状況はさらに悪化し、人道支援物資の運搬にも支障をきたしています。

 国連地雷対策サービス部(UNMAS,United Nations Mine Action Service)は、こういった状況の中、2012年以降日本政府からの合計750万ドルの支援により、これまでに南スーダン全土で、爆発物発見時の緊急対応を行うとともに、地雷や不発弾、弾薬等を除去し、人々に対して危険回避教育を行ってきました。また、2013年12月半ばの国内紛争以降には、国内避難民キャンプにおいても、人々が安心して生活できるよう爆発物探知活動を行っています。また、困難な状況で生活している人々に水や食料、医療支援を安全に届けられるよう、他の人道支援関係機関とも協力しています。

 UNMASは、国連平和維持活動の一環として南スーダンの首都ジュバに展開している陸上自衛隊派遣施設隊の活動も支援しています。施設隊は従来、敷地の造成や道路の補修作業等、また、現在の国内紛争発生以降には国内避難民キャンプの整備等も行ってきており、作業開始前には施設隊の安全な作業環境を確保すべく、合同で作業予定地に向かい調査を行うこともあります。また、作業地で不発弾が発見された場合には、UNMASのチームが現場に急行し、施設隊が作業を継続できるよう、直ちに危険物を除去しています。

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