国連外交

令和7年8月21日
握手する英利外務大臣政務官とカマル・キショー国連事務総長特別代表(防災担当)兼国連防災機関長

 8月21日、午前10時30分から約15分間、英利アルフィヤ外務大臣政務官は、第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)出席のため訪日中のカマル・キショー国連事務総長特別代表(防災担当)兼国連防災機関長(Mr. Kamal Kishore, Special Representative of the Secretary-General for Disaster Risk Reduction and head of the United Nations Office for Disaster Risk Reduction (UNDRR) )と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、英利大臣政務官から、キショー特別代表のTICAD 9への出席に謝意を述べるとともに、防災は重要な分野であり、災害が多発化・激甚化するアフリカでも、UNDRRが国際防災協力においてリーダーシップを発揮することを期待し、引き続き緊密に連携をしたい旨述べました。
  2. また、英利大臣政務官から、2027年秋に仙台市で開催されるアジア太平洋防災閣僚級会議に向けてUNDRRと協力していきたい旨述べました。
  3. これに対し、キショー特別代表から、過去3回の国連防災世界会議を開催するなどの日本の貢献に対し謝意が表明されるとともに、防災分野での日本のリーダーシップに期待し、今後も日本とUNDRRとのパートナーシップを強化していきたい旨発言がありました。

(参考1)国連防災機関(UNDRR)

 UNDRRは2000年(平成12年)に設立された国連組織。持続可能な開発に不可欠な要素としての防災について、災害による被害・損失の減少、災害リスクの軽減を目指し、災害に強い国やコミュニティの構築を目的として様々な事業を実施。

(参考2)アジア太平洋防災閣僚級会議

 アジア太平洋防災閣僚級会議は、国連防災機関(UNDRR)が主催する国際会議で、アジア太平洋地域約60カ国から防災担当閣僚が一堂に会し、防災対策等について議論する閣僚級会議。各国の政府関係者に加え、国際機関、NGO、地方公共団体、大学等の研究機関、民間企業など、防災に関わる多数のステークホルダーが参加。本年5月4日、スイスのジュネーブにおいて、坂井内閣府特命担当大臣(防災)は、キショー国連事務総長特別代表(防災担当)と会談し、2027年に開催予定の次回会議について日本の仙台市で開催することで合意した。


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