アフリカ開発会議(TICAD)
岩屋外務大臣のTICADテーマ別イベント「アフリカにおける人間の安全保障と経済開発:多元的な課題への対応と2030年以降の未来」への出席
令和7年8月20日


8月20日、岩屋毅外務大臣は、第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)テーマ別イベント「アフリカにおける人間の安全保障と経済開発:多元的な課題への対応と2030年以降の未来」に出席し、イベント冒頭においてスピーチを行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 岩屋大臣は、冒頭、日本はアフリカの信頼できるパートナーとしての役割を果たしてきたとしつつ、現在、世界は複合的な危機に直面している中、アフリカが、そして世界が対応すべき課題について、日本とアフリカ双方の強みを活かした解決策を共に追求することが重要であり、日本はアフリカと「革新的な課題解決策の共創」を目指す旨を述べました。
- また、岩屋大臣は、近年、アフリカが気候変動等の複雑で相互に関連している危機に直面する中、従来の開発アプローチは十分解決できず、その中で、日本が外交政策の柱として掲げてきた人間の安全保障は、人間一人ひとりを守ることを重視する包括的なアプローチとして、アフリカの平和と開発を重視し、人々の自由と安全、そして希望に満ちた未来を築く上で、人間の安全保障は不可欠な考えである旨を述べました。
- さらに、岩屋大臣は、アフリカの長期戦略である「アジェンダ2063」において、フラッグシップとされている「紛争や暴力の根絶」が人間の安全保障の理念に基づき進めようとしている旨紹介しつつ、人間の安全保障を重視するアフリカの取組に改めて支持を表明し、JICAによる質の高い開発協力、そして、国連を始めとする国際機関の役割が極めて重要であると指摘しました。その上で、日本は引き続き、多国間主義を重視し、国際協力を積極的に推進していく旨を述べました。