国連外交
李勇・国連工業開発機関(UNIDO)事務局長から相星地球規模課題審議官への「日本とUNIDOとの連携強化のための提案書」の提出
平成28年6月9日
5月11日,在ウィーン国際機関日本政府代表部に対し,李勇(リー・ヨン)・国連工業開発機関事務局長(Mr.Li Yong, Director-General of United Nations Industrial Development Organization(UNIDO))から相星地球規模課題審議官宛の「日本とUNIDOとの連携強化のための提案書」の提出がありました。
これを受け,13日午後,相星地球規模課題審議官は,来日中の李事務局長と,提出のあった提案書を踏まえて,意見交換を行いました。
- この提案書は,今後の日UNIDO連携のための行動計画及びこれまでの日UNIDO連携の実績から成り,「日本の民間セクターの活用」,「人間の安全保障や持続可能な開発のための2030アジェンダ(以下2030アジェンダ)等我が国が重視する地球規模課題における協力」,「アフリカ開発における協力」,「継続的なUNIDO事務局のマネジメント改革」,「日本人職員への支援」,「ビジビリティの強化」,「我が国が支援する案件の適正な執行」について提案がなされました。
- 意見交換では,李事務局長から,長年にわたる日本の支援に謝意が表明されると共に,両者は,第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)や人間の安全保障の推進,環境・気候変動分野等において更に連携していくことで一致しました。また,日本側から,産業開発支援における日本の技術や知見等の活用,日本人職員の増強に向けた取組を申し入れたのに対し,李事務局長から,民間セクタ-を活用するUNIDO独自の強みについて説明があると共に,日本人職員に対する処遇に積極的に取り組む旨説明がありました。
- (参考)
- UNIDOは,開発途上国における工業開発の促進を目的として設立された国連専門機関の一つ。事務局はウィーンに所在し,加盟国数は170か国。