保健・医療

濵地外務大臣政務官によるステートメント
6月10日安保理公開討論「PKOにおける文民の保護」於ニューヨーク

平成28年6月17日

英語版 (English)

冒頭
 議長,公開討論でそのあり方を率直に議論する機会を提供した仏のイニシアティブに感謝します。また,潘国連事務総長,マウラー赤十字国際委員会(ICRC)総裁,トゥアデラ中央アフリカ大統領の洞察に満ちたブリーフィングに謝意を表します。文民の保護は国連PKOにおいていまや最も重要なマンデートの1つです。

国連の取組の評価
 安保理が策定するマンデートと現場での実行のギャップは引き続き存在しています。現場における具体的な行動についての共通理解を促進し,現場での実行を進めるために国連がこれまで行ってきた各種ガイドラインの策定や訓練等の様々な努力を評価します。

ミッションの取組:包括的な取組としての文民の保護
 文民の保護は軍事要員のみならず,警察要員・文民要員を含むミッション全体で取り組むべきものです。実力行使を伴う物理的な保護は,保護のニーズが究極に達した場合に必要ですが,それ以前に文民に対する攻撃に対する予防の努力も重要です。また,難民や国内避難民が安全に暮らせる環境の構築や人道支援のアクセスの改善も,文民の保護の一環です。我が国の施設部隊も,UNMISSにおいて文民保護サイトに関する施設整備や道路の整備を通じて,文民の保護マンデートに寄与しています。

要員の能力強化
 我が国は,文民の保護に従事する要員の能力強化が重要との認識を共有しています。そのため,国連による文民の保護に関する教官養成訓練コースの開催を財政面で支援し,日本人教官も参加しています。また,特に女性の保護に重要な役割を担う,ミッションの女性保護アドバイザーのための訓練教材を開発するプロジェクトを支援している他,軍・警察・文民の全フィールド要員を対象とする性的搾取・虐待防止のためのEラーニング・プログラムの開発を支援しています。

ホスト国のオーナーシップ
 文民の保護の一義的な責任はホスト国にあることを改めて想起したいと思います。ましてや,ホスト国による文民へのハラスメントは許されるべきではありません。こうした中,国連に何が出来るかを明確にし,現地コミュニティにも正しく理解してもらうことが肝要です。そして,国連PKOの将来的な撤退も視野に入れつつ,ホスト国のオーナーシップを促進し,能力構築を支援していくことが不可欠です。特に治安部門改革などの制度構築は重要であり,来月我が国の議長下で行う安保理公開討論では,「アフリカにおける平和構築」をテーマとし,特に制度構築にフォーカスする予定です。本日の充実した議論の結果を,来月の公開討論にも活かしたいと思います。

結語
 国連PKOが文民の保護に効果的に対処できるか,そのために安保理に何ができるかを国際社会が注目しています。我が国は,今後も安保理及び現場の双方で持てる知見・能力を活用して,文民の保護に貢献していくことをお約束して,結びとさせていただきます。

 ありがとうございました。


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