地球環境
日英共催による野生動植物の違法取引対策に関する能力開発セミナーの開催(於:マレーシア)
平成31年3月26日



2月26日から28日にかけて,マレーシア政府税関職員等を対象とした野生動植物の違法取引対策に関する能力構築セミナーがマレーシアにおいて日英共催で開催されました。
- 対象者:マレーシア税関職員,警察,港湾職員等約50名
- 出席者:日英両大使館関係者及び専門家,マレーシア・水・土地・天然資源省(KATS)副大臣,野生動物・国立公園局長等政府関係者,NGO(TRAFFIC,WWF),現地企業(DHL等)。
- セミナーの要旨
- (1)日本の専門家は講演の中で,近年,日本の税関で摘発された違法野生動植物の種類や件数,またこれらの主な輸出国を明示し,2006年にマレーシアから日本に送られた大量の象牙が摘発された事例等を紹介しつつ,日本の厳格な水際での取締りの現状を説明しました。
- (2)また,英国の税関(Border Force)専門家は,国際社会における野生動植物の違法取引の実態を紹介しつつ,物流・輸送セクターにおける違法取引削減のための英国の取組を紹介しました。
- このセミナーの実施によって,2018年10月,英国・ロンドンで開催された「第4回野生動植物の違法取引対策に関する国際会議」における日本のコミットメントの一つが実現しました。
このように我が国は,国際社会との連携を強化しながら,野生動植物の違法取引という国際犯罪と立ち向かっていきます。また,ゾウの保全のため,ゾウ生息国の密猟対策支援を推進しつつ,主要な諸外国と比較しても遜色のない,日本の国内象牙取引管理を引き続き厳格に実施していきます。