地球環境

令和元年12月25日

  令和元年12月2日(月曜日)から12月6日(金曜日)まで,第55回国際熱帯木材理事会がロメ(トーゴ共和国)において開催されたところ,概要以下のとおり。

1 出席者

 30の加盟国及びEUの政府関係者等に加え,オブザーバーとして,ワシントン条約(CITES),国連食糧農業機関(FAO),NGO等が参加した。我が国からは,外務省及び林野庁の担当者が出席した。

2 要点

(1)ITTOの戦略行動計画の改訂やガイドラインの策定等

 国際熱帯木材協定の目的を達成するための中期計画である戦略行動計画(SAP:Strategic Action Plan)の改訂を2020年に行い,2021年から適用することが理事会で採択された。これに合わせ新たな2か年作業計画を策定し,2021年から適用することが採択された。また,環境や社会に配慮したポリシーガイドラインが採択された。

(2)プロジェクト向け資金の調達・資金構造にかかる検討

 ドナー国の任意拠出金のみに頼らない資金調達の多角化を図るため,緑の気候基金(GCF:Green Climate Fund)や地球環境ファシリティ(GEF:Global Environment Facility)をはじめ他の国際機関との連携強化のほか,ITTOの活動を4つのテーマ(Programmatic Lines)に分類し,これらテーマに沿ったプロジェクトの策定とそのプロセスの簡素化,事務局の活動に関する透明性や加盟国との連絡の強化等について,理事会で採択された。


地球環境へ戻る