地球環境

平成28年7月4日
 平成27年11月16日(月曜日)から21日(土曜日)まで,第51回国際熱帯木材理事会がクアラルンプール(マレーシア)において開催されたところ,概要以下のとおり。

1 出席者

  • (1)加盟国:61か国の加盟国及びEUの政府関係者等(含むエンバス・プランテーション産業・商品省大臣(マレーシア),ングウェゼ森林・野生生物省大臣(カメルーン),アサモア国土天然資源省副大臣(ガーナ)及びソブラル国連森林フォーラム(UNFF)事務局長)。
  • (2)我が国:外務省,環境省及び林野庁の担当者。
  • (3)オブザーバー:非加盟国の政府担当者,国連食糧農業機関(FAO),国連森林フォーラム(UNFF)等の国際機関のほか,NGO,民間団体等の関係者

2 要点

(1)次期事務局長選挙

 2015年11月のゼメカ前事務局長の任期満了に伴い空席となった事務局長ポストにつき,4名の最終候補者の中から次期事務局長を選出するプロセス(注1)が行われたが,結論を得るに至らず,2016年に改めて公募を行い,次回理事会(2016年11月)において再度協議されることとなった。

 (注1)事務局長は原則としてコンセンサス方式により決定される。コンセンサスに達することができない場合には,投票による議決で決定を行う(生産国の3分の2以上の票数及び消費国の60%以上の票数を得ることが必要)。

(2)2006年の国際熱帯木材協定の加盟国

 2006年の国際熱帯木材協定(平成23年12月発効)について,新たにクロアチア及びタイの2か国が締結し,加盟国は71か国及びEUとなったことが報告された。

(3)ITTOの投資・財務運営

 ITTOにおける投資損失の発生を受けて,事実関係についての調査を行うとともに,改善・是正措置を検討するための委員会を設置することが決定された。


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