地球環境

平成30年10月16日

 平成30年10月1日(月曜日)から同月5日(金曜日)にかけて,ロシアのソチにおいて,ワシントン条約(CITES:絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)第70回常設委員会会合(SC70)が開催された。
 今次会合では,例年のとおり,以下を含めた行財政事項(予算の執行状況の報告等),戦略事項(新たな戦略ビジョン策定の議論等),解釈・実施事項(条約実施の国内法整備状況の議論等)及び個別の動植物種に関して議論された。
 (なお,我が国は,現在同委員会のメンバーではなく,オブザーバーとして参加。本会合における各議題の勧告内容の意思決定は,常設委員会メンバーが行った。)。

1 北西太平洋のイワシクジラの標本の海からの持込み

  • (1)日本が新北西太平洋鯨類科学調査を通じて公海で捕獲したイワシクジラ標本を国内に持ち込むことが,ワシントン条約で規制されている「主として商業目的に使用されるもの」に該当するか否か等について議論が行われた。
  • (2)日本は,捕獲されたイワシクジラの標本は科学的研究のために使用されており,「主として商業的目的に使用されるもの」ではないという立場について丁寧に説明したが,議論の結果,一部の標本(鯨肉等の調査副産物)については「主として商業的目的に使用されているもの」に該当するという決定がなされ,その上で,日本に対して是正措置を導入すること等が勧告された。

2 高級木材種(ローズウッド)に関する規制緩和問題

 昨年1月以降新たに附属書II掲載種として規制対象となった高級木材(ローズウッド)に関する規制緩和について議論が行われた。今次会合において合意された内容(楽器については適用除外とすること等)はCOP18に提出され,さらに議論されることとなった。

3 今後の日程

 次回のSC71は,COP18開催直前の平成31年5月22日にスリランカのコロンボにて開催されることが発表された。


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