気候変動

令和7年10月21日

 2025年10月13日から14日、ブラジル連邦共和国・ブラジリアにおいて、「国連気候変動枠組条約第30回締約国会議閣僚級準備会合(プレCOP30)」が開催され、高橋美佐子外務省気候変動担当大使(国際協力局審議官)ほかが出席した。

1 会合の概要

(1)日程・場所

 2025年10月13日から14日 ブラジル連邦共和国・ブラジリア

(2)主催

 ブラジル連邦共和国(COP30(国連気候変動枠組条約第30回締約国会議)議長国)

(3)出席者

 アルキミン・ブラジル連邦共和国副大統領、シルヴァ同国環境気候変動大臣ら、閣僚級を含めて約60か国が参加した。我が国からは、高橋美佐子外務省気候変動担当大使(国際協力局審議官)ほかが出席した。

2 概要

 アルキミン副大統領から、パリ協定の実施の加速、多国間主義の強化、気候レジームと人々の生活の連結性というCOP30の3つの目的が示され、気候変動の取組を更に推進させるため、全締約国の責任や取組強化が呼びかけられた。
 グローバル・ストックテイク(GST)、公正な移行作業計画(JTWP)、適応等についての議論が行われた。各議題について、各国がその立場を主張するとともに、意見交換を行い、COP30に向けて論点を示す場となった。
 日本からは、気候変動問題に対処する上で最も重要なことの一つは緩和(温室効果ガス削減)を進めることであると指摘し、パリ協定の下、1.5℃目標の達成に向けて主要排出国を含むあらゆる国が脱炭素化に取り組む必要性を訴えた。本年は各国の新たな温室効果ガス削減目標(国が決める貢献(NDC))の提出年であることを踏まえ、日本から、NDCの未提出国に対して早期に可能な限り野心度の高いNDCの提出を求めた。さらに、COP30において、新たなNDCを踏まえた1.5℃目標からの現在地や同目標達成への今後の道筋、また、現行のNDCの世界全体での実施状況について議論することが必要であること等を主張した。


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