気候変動
岸田文雄衆議院議員(総理特使)のインドネシア共和国訪問
令和7年5月5日
5月3日から7日まで、石破茂内閣総理大臣の特使及びアジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)議員連盟最高顧問として、岸田文雄衆議院議員が、AZEC議連訪問団とともにインドネシア共和国及びマレーシアを訪問しているところ、3日から5日にかけてのインドネシア訪問の概要は以下のとおりです。
- 5月4日(現地時間)、岸田総理特使は、プラボウォ・スビアント・インドネシア共和国大統領(H.E. Mr. Prabowo Subianto, President of the Republic of Indonesia)と会談しました。岸田総理特使から、石破総理からの親書を手交した上で、AZECの協力をさらに推進するためにAZEC議連を設立した旨を紹介し、引き続きインドネシアとともにAZECを発展させていく決意を伝えました。また、アジアの4,000兆円の資金ニーズに対し、日本の技術と金融で貢献していきたい旨も伝え、次回のAZEC首脳会合にもぜひ出席をいただきたいと要請しました。これに対し、プラボウォ大統領から岸田総理特使に歓迎の意が示され、脱炭素・エネルギー移行の重要性は認識しており、ぜひ両国で引き続き協力していきたい旨発言がありました。
また、世界経済をめぐる情勢に関連して、プラボウォ大統領に対して、日本が従来から重視してきた法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序及び多角的自由貿易体制の維持・強化に向けて協力していくことを伝えた上で、米国の関税措置や米中の報復の応酬が世界経済や多角的自由貿易体制に与える影響を踏まえた議論も行いました。 - 5月5日(現地時間)、岸田総理特使は、アイルランガ・ハルタルト・インドネシア共和国経済担当調整大臣(H.E. Dr. Airlangga Hartarto, Coordinating Minister for Economic Affairs of the Republic of Indonesia)と会談しました。岸田総理特使は同大臣との間で、ムアララボ地熱発電事業の進捗を歓迎するとともに、レゴックナンカ廃棄物発電事業、ジャワ―スマトラ間送電網整備の日尼間での検討、水素・アンモニア、持続可能燃料、LNG分野等における一層の協力強化で一致しました。これに対し、アイルランガ調整大臣から、岸田総理特使に歓迎の意が示され、AZECの重要性は認識しており、ぜひ両国で引き続き協力していきたい旨発言がありました。
また、世界経済をめぐる情勢に関連して、日本が従来から重視してきた法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序及び多角的自由貿易体制の維持・強化に向けて協力していくことを伝えた上で、米国の関税措置や米中の報復の応酬が世界経済や多角的自由貿易体制に与える影響を踏まえた議論も行いました。 - 加えて同5日(現地時間)、岸田総理特使は、カオ・キムホンASEAN事務総長(H.E. Dr. KAO Kim Hourn, Secretary General of ASEAN)と会談を行いました。岸田総理特使から、AZECの協力をさらに推進するためAZEC議員連盟を設立した旨述べた上で、両者は、アジア地域の脱炭素化に向けて意見交換を行いました。また、米国の関税措置や米中の報復の応酬が世界経済や多角的自由貿易体制に与える影響を踏まえた議論も行いました。
- そのほか、岸田総理特使はインドネシア滞在中、東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)内のアジア・ゼロエミッションセンターの視察及び関係者との意見交換、デルタマス工業団地の視察及び意見交換、日系エネルギー系企業との意見交換等を実施しました。