気候変動
第1回G20気候持続可能性作業部会(CSWG)適応ワークプログラム関連会合
令和元年10月25日



外務省は,2019年10月10日から11日にかけて,横浜市において,第1回気候持続可能性作業部会(CSWG)適応ワークプログラム関連会合を開催しました。
会議にはG20各国及び関係国際機関等から計50名以上が参加し,G20として,気候変動の適応分野におけるビジネスの貢献に焦点を当てた活発な議論が行われました。
なお第2回会合は,2019年11月に,タイ・バンコクにおいて開催する予定です。
1 会合の概要
- 日時:
- 2019年10月10日(木曜日)~11日(金曜日)時間は議事次第に記載
- 場所:
- 横浜市 パシフィコ横浜 会議センター5階501及び502(神奈川県横浜市西区みなとみらい一丁目1番1号)
- 出席者:
- アルゼンチン,ブラジル,カナダ,中国,フランス,日本,メキシコ,オランダ,サウジアラビア,シンガポール,欧州連合,OECD,世界銀行等の関係者 計50名以上
- 言語:
- 英語
- 議事次第:
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- 1日目:10月10日(木曜日)9時30分~17時00分
- オープニングセッション
中谷真一大臣外務政務官による開会挨拶 - セッション1 経営リスク対策への取組としての適応
- セッション2 農林水産分野における適応へのビジネスの貢献
- セッション3 住環境・公衆衛生分野における適応へのビジネスの貢献
- 2日目:10月11日(金曜日)9時00分~11時45分
- セッション4 ICT,IoT,ビッグデータ等を活用した気候変動に対する適応と強靱性の強化
- 閉会セッション
2 開催の背景と主な成果
- (1)2017年のG20ハンブルクサミットにおいて採択されたハンブルク行動計画に基づき,2018年アルゼンチン議長国下のCSWGにおいて,G20各国での経験を共有し、国内およびパートナー国との協力のもと,気候変動への適応や強靱性を強化するための取組を促進することを目的に,G20各国が行うショートスタディやイベント等についてまとめた,G20CSWG適応ワークプログラム(2018-2019)(PDF)
が採択されました。本会合は,この適応ワークプログラムの下,我が国主催で開催したものです。
- (2)本年6月のG20大阪サミットにおいて,気候変動等の地球規模課題に対応するためには,非連続的なイノベーションを通じた「環境と成長の好循環」を形成することが重要であることを各国と共有しました。これを踏まえ,ビジネス界の最近の動向や最新の技術,今後のビジネスの可能性等について,民間企業等の知見・経験の共有を得ながら,G20として,気候変動への適応分野におけるビジネスの貢献について焦点を当てた活発な議論が行われました。
- (3)各セッションは非公開で行われました。日本は,先進的な日本企業の取組や技術を紹介し,我が国の適応分野における貢献をG20各国に向けて発信しました。
- 【参考】G20気候持続可能性作業部会(CSWG)
- G20においては,2013年に,エネルギーに関するあらゆる事項を一元的に扱う「エネルギー持続可能性作業部会(ESWG)」が設立されました。更に2017年,エネルギー政策と気候変動の両論点が密接に関わっていること及び気候変動に関する国際的な関心の高まりを踏まえ,既存のESWGに加えて気候持続可能性作業部会(CSWG)が設立され,持続可能性作業部会(SWG)の下に置かれました。2018年議長国であるアルゼンチンはCSWGとESWGを分離して扱う整理とし,これ以降,CSWGは独立した作業部会としてシェルパプロセス下に設置されています。