9月24日(金曜日)17時から約1時間,国連総会出席のためニューヨークを訪問中の前原外務大臣は,安保理改革に関するG4(日本,ブラジル,ドイツ,インド)外相会合に参加したところ,概要は以下のとおりです。
1.参加者
日本:前原外務大臣(議長),ブラジル:アモリン外務大臣,ドイツ:ヴェスターヴェレ外務大臣,インド:クリシュナ外務大臣
2.会合の概要
- (1) 国連では2009年2月以降,総会の下で安保理改革に関する政府間交渉が開始され,具体的な交渉文書に基づいた議論が行われてきている。こうした中で,G4外相会合は,安保理改革の早期実現のための政治的機運を高めることを狙いとして開催された。
- (2) 各国大臣は,国際社会の平和と安全に主要な責任を有する安保理が正統性と実効性を有するため,早期の安保理改革の実現が不可欠であること,及び,そのための推進力たるG4の結束が重要であることを確認した。
- (3) また,各国大臣は,政府間交渉で議論が行われていること,及び,常任・非常任理事国双方の議席の拡大について多くの国が支持していることを歓迎した。各国大臣は,来年9月までの国連総会の会期中に,安保理改革についての具体的な成果を出すべく協力していくことで一致した。
- (4) その他,安保理改革を真に実現していくための各国との連携のあり方など,今後の進め方についての意見交換を行い,本年12月から来年2月を目処にまた会合を開催することで一致した。