G7

令和6年4月25日

G7について

問.G7とは何ですか?

 G7とは、フランス、米国、英国、ドイツ、日本、イタリア、カナダ(議長国順)の7か国及び欧州連合(EU)が参加する枠組です。G7の会議には、G7メンバー以外の招待国や国際機関などが参加することもあります。

問.G7とは何の略ですか?

 参加7か国の総称としての「Group of Seven」を意味しています。

問.G7議長国の任期及び役割は何ですか?

 G7議長国の任期は、1月~12月の1年間です。議長国は、事務レベルの準備会合や関連閣僚会合の開催を通じて、その年のサミット(首脳会合)の準備を行います。更に、その時々の国際情勢などを受けて緊急会合の呼びかけを行うこともあります。
 これまで日本は7回G7議長を務めており、1979年(東京サミット)、1986年(東京サミット)、1993年(東京サミット)、2000年(九州・沖縄サミット)、2008年(北海道洞爺湖サミット)、2016年(伊勢志摩サミット)、2023年(広島サミット)にそれぞれサミットを開催しました。

G7サミットについて

問.G7サミットの特徴は何ですか?

 G7サミットでは、世界経済、地域情勢、様々な地球規模課題を始めとするその時々の国際社会における重要な課題について、自由、民主主義、人権などの基本的価値を共有するG7首脳が自由闊達な意見交換を行い、その成果を文書にまとめ公表します。基本的価値を共有するG7首脳のリーダーシップにより、G7は国際社会の重要な課題に効果的に対応してきています。

問.G7サミットはどのように準備されるのですか?

 サミットの準備は、「シェルパ」と呼ばれる首脳の補佐役が中心になって行われます。「シェルパ」とは本来、「登山者が山の頂上(サミット)にたどり着くための手助けをする案内人」という意味の登山用語です。G7各国のシェルパが「頂上」=「会議の成功」を目指し、緊密に連絡を取り合って、入念に事前準備が進められます。

G7の歴史について

問.G7サミットが始まった経緯は何ですか?

 1970年代に入り、ニクソン・ショック(1971年)や第1次石油危機(1973年)などの諸問題に直面した先進国の間では、マクロ経済、通貨、貿易、エネルギーなどに対する政策協調について、首脳レベルで総合的に議論する場が必要であるとの認識が生まれました。
 このような背景の下、ジスカール・デスタン仏大統領(当時)の提案により、1975年11月、パリ郊外のランブイエ城において、フランス、米国、英国、ドイツ、日本、イタリアの6か国による第1回サミットが開催されました。

問.G7メンバーの変遷を教えてください。

 1975年のランブイエ会議には、フランス、米国、英国、ドイツ、日本、イタリアの6か国の首脳が参加しましたが、1976年のプエルトリコ・サミットからはカナダが参加し、1977年のロンドン・サミットからは欧州共同体(EC)(現在はEU)の欧州委員会委員長が参加するようになりました。(なお、2009年に欧州理事会に常任議長が置かれたことを受け、2010年のムスコカ・サミットからは欧州理事会議長も参加するようになり、EUからは2名の首脳が参加する形となっています。)
 冷戦終了後、1991年のロンドン・サミットから、G7サミットの終了後に、ロシアの大統領とG7首脳がサミットの枠外で会合を行うようになりました。ロシアの大統領は、1994年のナポリ・サミット以降は首脳会合のうち政治討議に参加するようになり、1997年のデンヴァー・サミット以降は「世界経済」、「金融」等の一部セッションを除き基本的に全ての日程に参加することになりました。1998年のバーミンガム・サミット以降は従来の「G7サミット」に代わり「G8サミット」という呼称が用いられるようになりました。さらに、2003年のエビアン・サミット以降、ロシアは「世界経済」に関するセッションを含め、完全に全ての日程に参加するようになりました。
 しかし、2014年3月のロシアによるウクライナの主権と領土の侵害を受け、同月にオランダ・ハーグで開催中の核セキュリティ・サミットの機会を捉えて緊急に開催されたG7サミットにおいて、ロシアのG8への参加を停止することが決定されました。これにより、2014年以降は、再びG7として関連の会議を行ってきています。

問.G7サミットが恒例化した経緯を教えてください。

 1975年のランブイエ・サミットの結果、世界経済問題に対応するために先進国の首脳が集まって政策協調のための議論の場を持つことの重要性が認識され、その後、各国が持ち回りで議長国を務めつつ毎年首脳会合を行うことになりました。
 その後、G7サミットでは、世界経済の諸問題と並び、その時々の世界の情勢を踏まえ、地域情勢や様々な地球規模課題についても議論されるようになり、その重要性は一層高まりました。

(注)過去のG7サミットやG7外相会合の概要や成果については、下記を参照して下さい。

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