貿易と開発

(SIDS : Small Island Developing States

令和2年8月18日

1 小島嶼開発途上国(SIDS : Small Island Developing States)

 小さな島で国土が構成される開発途上国であり、地球温暖化による海面上昇等の被害を受けやすく、島国固有の問題(少人口、遠隔性、自然災害、海面上昇等)による脆弱性のために、持続可能な開発が困難とされる諸国の総称。2020年7月現在、太平洋、カリブ、アフリカ地域等の38か国が国連が公表したSIDSリストに掲載されており、これらの国の多くは、小島嶼国連合(AOSIS: Alliance of Small Island States:1990年に国際会議での足並みをそろえるために設立された連合)にも参加している。

2 SIDSに関する国際会議

  • (1)1994年4月、バルバドスにおいて、「SIDSの持続可能な開発に関する国際会議」が開催され、脆弱な生態系の保全や人的資源の開発を目的とした「バルバドス行動計画」が採択された。
  • (2)1999年9月、バルバドス行動計画の実施のレビューと評価を目的として、「SIDSに関する第22回国連特別総会」(バルバドス+5)がニューヨークにおいて開催された。
  • (3)2005年1月、モーリシャスにおいて、「バルバドス行動計画の実施のレビューのための国際会議」(バルバドス+10)が開催された。
  • (4)2014年9月、サモアにおいて、第3回小島嶼開発途上国が開催され、「SIDS Accelerated Modalities of Action (S.A.M.O.A.), Pathway」が採択された。
  • (5)2019年9月、ニューヨークにおいて、SAMOA Pathwayの中間レビュー会合が開催され、政治宣言が採択された。

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