国連外交
障害と開発に関するハイレベル会合(概要)
平成25年9月23日


1.岸田文雄外務大臣は,9月23日(月曜日)午後4時半頃(ニューヨーク時間)から,「障害と開発に関するハイレベル会合」に参加しました。同会合はポストMDGsを見据えた,障害者分野における初の国連主催ハイレベル会合であり,パン・ギムン国連事務総長をはじめ,首脳や閣僚級を代表とする10数カ国が出席したほか,著名人やNGOが参加しました。
2.障害者施策の推進に対する国内外のモメンタムが高まっていることを背景に,途上国支援における障害者分野の取組の重要性につき国際的な関心を一層高めることを目的として開催された本会合では,障害者分野の取組を含んだポスト2015の開発アジェンダやそれら取組のための国際的・地域的協力及びパートナーシップといった議題を中心に各国が発言を行いました。
3.岸田大臣は,我が国が人間の安全保障に基づき障害者をはじめとした社会的弱者への視点を重視してきたこと,その視点に基づき,途上国の障害者の社会への包容とエンパワーメントを促進してきたことに触れ,MDGs目標達成に向けた我が国の積極的な取組を強調しました。また,現在,我が国が「障害者権利条約」のできるだけ早期の締結に向け努力していることを述べました。さらに,2020年オリンピック・パラリンピック東京開催を見据え,今後日本が,障害者に優しい社会の実現に向け,政府をあげて取り組んでいく考えを表明しました。