国連外交

平成25年9月24日
1.岸田文雄外務大臣は,9月24日(火曜日)午後3時過ぎ(ニューヨーク時間)から「紛争下の性的暴力防止に関するサイドイベント」に参加しました。本会合は,同イニシアティブの発案者である英国のヘーグ外相及びバングーラ紛争下の性的暴力防止担当国連事務総長特別代理が主催し,セネガル大統領,フランス大統領夫人に加え,主として閣僚級を代表とする20数カ国が出席し発言を行ったほか,UNHCR特使である米国女優のアンジェリーナ・ジョリー氏がビデオメッセージを寄せました。
 
2.紛争下の性的暴力防止への取組に対する国際的関心を更に高めるために開催された本サイドイベントでは,冒頭,ヘーグ外相より,紛争下の性的暴力に対する不処罰の文化を打開するためのより広範な行動,犯罪者に責任を負わせることに対するより強固な決意及び被害者へのより長期的な支援を呼びかけるための宣言が発表されました。
3.岸田大臣は発言の中で,紛争下の性的暴力は看過されるべきではないとの考えの下,我が国は本イニシアティブを今後も支持していくこと,特に「不処罰」の文化を終わらせ,被害者を支援していくことが重要であることを述べ,これまで,アフガニスタンにおいて我が国が女性に対する暴力撤廃のプロジェクトを複数年に亘り行い,一定の成果をあげたことを紹介しました。また,現在,安保理決議第1325号に基づく「行動計画」を策定中であることも述べました。
 
4.本サイドイベントの最後に,ヘーグ外相より,上記宣言への参加国が114ヶ国に上ったことが報告され,本日の出席国をはじめとする賛同国に謝意が述べられると共に,改めて,紛争下の性的暴力を終わらせる決意が述べられました。


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