国連外交
第68回国連総会サイドイベント「ポスト2015年:保健と開発」の開催
平成25年9月25日
1 9月25日(水曜日)午前11時(日本時間26日午前0時)から1時間半、ニューヨークのジャパン・ソサエティにおいて、ポスト2015年開発目標と保健に関するサイドイベントを我が国主催により実施しました。本サイドイベントでは、ポスト2015年開発目標におけるユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC:全ての人が基礎的保健医療サービスを受けられること)の有用性につき議論を行いました。岸田外務大臣が議長を務め、冒頭セッションでは安倍総理、クラークUNDP総裁、キム世銀総裁が挨拶を行いました。
2 第1部では、ポスト2015年開発目標におけるUHCの役割について,チャンWHO事務局長、カンファン仏開発担当大臣が発言を行いました。このセッションを通じ,多様化する保健ニーズに対応し,より公平な社会の実現を目指すUHCの重要性があらためて確認されました。
3 第2部では、ポスト2015年開発目標における国際課題の主要論点について議論が行われ、オショティメインUNFPA事務局長、ダレCHESTRAD・CEO、フォーシスSave the Children UK・CEOが発言を行い、続いてダイブル世界基金事務局長からも発言がありました。ここでは,UHCをどのようにポスト2015年開発目標に位置づけていくべきか,様々な視点からの意見が提起されました。
4 また、多くの発言者が、ランセット誌への安倍総理の寄稿に言及しつつ、人間の安全保障と保健分野における日本のリーダーシップに対する賛辞を述べていました。
5 最後に岸田大臣から総括発言を行い,MDGsで目標達成の遅れている保健分野の諸課題に対処するために,人間の安全保障及びそれを具現化したUHCという考えが重要であり,これらの点がポスト2015年開発目標の中に位置づけられるべきことを強調しました。