日本の安全保障と国際社会の平和と安定

作成及び採択の経緯

平成25年10月3日

1.背景

 特に1970年代,軍事政権下の中南米諸国において,国家権力により身体の自由が不法にはく奪された上で,秘密裡に拘禁される例がみられた。このことに対する反省から,このような国家による不法な拘禁を禁止するとともに,このような行為を「強制失踪犯罪」としてそれを行った個人を処罰することにより再発を実効的に防止するための新たな国際文書を作成する必要性が強く認識されるようになった。こうした状況を踏まえ,2001年,国連人権委員会の決議により強制失踪法的文書作業部会が設置され,強制失踪条約が起草されるに至った。

2.条約の作成及び採択

1998年 8月   国連人権小委員会にて「強制失踪からのすべての者の保護に関する国際条約草案」採択
2001年 4月   国連人権委員会の「強制失踪決議」により,強制失踪法的文書作業部会設置
2006年 6月   第1回国連人権理事会にてコンセンサス採択
同年 11月   国連総会第3委員会にてコンセンサス採択
同年 12月   国連総会本会議にてコンセンサス採択
2007年 2月 6日 パリにて署名式の開催。我が国を含む57カ国が署名
2009年 7月 23日 批准書の寄託(我が国の条約締結)
2010年 12月 23日 条約発効
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