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第3章 我が国援助の実績と特徴

3.1 国別援助方針と援助計画

1990年の内戦終結以来、我が国は「ニ」国への援助を拡大している。これは「ニ」国への援助強化が同国の民主主義の確立と経済再建に対する努力を後押しすると考えられているからであり、「ニ」国における政治・経済の安定がひいては中南米の平和構築に繋がると考えられているからである。

1999年に発表された我が国の対「ニ」国援助方針によれば、 (1)「ニ」国を含む中米地域の安定は、中南米の平和と安定等にとり重要であること、(2)「ニ」国は90年4月の内戦終結後、民主主義の定着、市場指向型経済の導入に努力している、また中南米最貧国の一つであることもあり、多くの援助需要を有していること、(3)我が国の経済協力は、「ニ」国において高い評価を得ており、同国は伝統的な親日国であることに加え、国連等の国際場裡において信頼できるパートナーとなっていること、(4)98年11月のハリケーン・ミッチによる災害からの復旧・復興が当面の開発上の課題となっていること、等を踏まえ援助を実施する方針1としている。

この方針に添って(1)社会開発・貧困対策分野、(2)社会・経済インフラ、(3)環境、(4)民主化・経済安定化支援を重点分野と定め、さらに留意点として他ドナーとの援助協調を視野に入れつつ各援助分野における案件の優先度を検討する必要性に言及している。援助計画に関しては2002年3月現在策定中である。


1 ODA白書(1999)




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