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2.4 我が国とニカラグァの関係

2.4.1 我が国との外交関係

我が国とニカラグァとの国交は1935年に樹立され、在メキシコ特命全権公使がニカラグァの公使を兼任した。第二次世界大戦中の1941年12月8日にニカラグァは対日宣戦を布告したが、1952年11月4日対日講和条約を批准し国交が回復された。我が国は63年公使館を大使館に昇格させ、ニカラグァ側は1963年、日本に大使館を設置した。ニカラグァは1990年4月の内戦の終結後、民主主義の定着、市場指向型経済の導入に努力しており、大きな成果を上げている。また中米・カリブ共同市場などの地域経済統合にも取り組んでおり中米地域の平和と安定に貢献している。我が国の経済協力はニカラグァにおいて高い評価を得ており、同国は伝統的な親日国であることに加え、国連などの場においても信頼のできるパートナーとなっている。ニカラグァにおいては我が国からのODAがよく知られており、主要道路に架けれられた橋梁には我が国とニカラグァの双方の国旗が入った銘板が掲げられ、橋梁が日本国民から贈与された旨が記されている。また、我が国ODA事業の記念切手シートが1999年及び2001年の二度にわたり発行されるなどニカラグァ政府も広報に努力している。

経済協力関係では1972年度から1999年度までの累計で有償資金協力218.52億円、無償資金協力381.74億円、技術協力77.05億円となっている。また、文化無償協力は1990年度以降7件実施されており、その合計は3億980万円となっている。

2.4.2 我が国との貿易関係

我が国とニカラグァとの貿易関係は工業製品と一次産品の交易という構造にもとづいており、日本側からは自動車や機械類、化学製品などが輸出され、ニカラグァ側からは海老、コーヒー、肉などの農水産品、農牧品などが輸出されている。日本から見た貿易額の推移は次の通りとなっている。

表2.4-1 日本から見た貿易額の推移
(単位:百万ドル)
  1996年 1997年 1998年 1999年 2000年
輸入 0.8 5.1 4.0 6.5 7.4
輸出 82.8 57.8 86.6 120.0 60.2
(出典)通関統計

また、直接投資は6件で主に綿花の栽培、加工に関わるもので1951年からの累計11.31億円となっている。尚1979年のサンディニスタ革命勃発以降実績はほほ皆無に等しい。

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