(1998年12月、マルセロ・チャベス、エクアドル電力庁(INECEL)アルハンドロ・サンチェス他)
援助形態 | 有償資金協力 |
協力年度 | 1984年度 |
相手国実施機関 | エクアドル電力庁(INECEL) |
協力の内容 | エクアドル全土に総延長815キロメートルの二次系送電線及び総変電容量407キロボルトアンペアの二次変電所を建設し、全国連携系統と地方配電網を結ぶことにより、電力供給システムの改善、電化率の向上を図るものである。 |
1.効率性
本計画の変電所及び二次送電線は様々な電力会社の管轄下にあり、いずれも管理状況は良く、電力会社の定期点検により、機材及び送電網の状況は良好で、需要者に良いサービスが提供出来ている。
2.目的達成度
プロジェクトの実施課程で、技術面や工事位置等若干の調整が行われたが、数量的に目標達成度は100%と考えられる。すべての施設が計画通り建設され稼働した。
3.インパクト
本計画により送配電された電力のおかげで、工業及び農業の発展が見られ、雇用が促進され、多くの世帯で収入が増加した。また、都市及び都市周辺部の貧困層に対し電力を供給できたことで、彼らの生活レベルを改善することができた。
4.妥当性
本計画の実施は、住民の生活、経済活動に必要な電力供給を可能にする施設の拡大と改善の実現に必要不可欠であった。
5.自立発展性
政府からの補助金制度の改革により、中断していた計画の資金調達や電力会社の財政面、経済面の改善が期待され、ひいては本計画の自己管理レベルも向上すると思われる。
6.追加援助の必要性
フェーズB-1の補完工事として、円借款によるフェーズB-2を現在実施中である。他のフェーズの実施を決定するには、前もって現在の需要とフェーズB-2の評価をするべきである。
7.本計画実施における障害
エクアドル側負担金の引き渡しの点を除いて、大した障害もなくすべての工事を終了することが出来た。
![]() グアランダ変電所全景 |
![]() 送電線架設地帯風景 |