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パラオ共和国 水産物流通改善計画


(1999年1月、在アガナ総領事館)


〈プロジェクト概要〉

援助形態 無償資金協力
協力年度 1994年度
相手国実施機関 資源開発省
協力の内容 小規模沿岸漁業の活性化による地方振興の促進支援のため、製氷設備等漁業支援設備の拡充、漁獲物販売施設の建設及び漁獲物運搬船の調達による流通販売施設の整備を行う。


〈評価要旨〉

1.効率性

 多くの漁民や良質な漁場を有し商業的漁業が芽生えつつあったアルモノグイ州で実施されたこのプロジェクトは時宜を得たものであった。

2.目的達成度

 所期の目標はかなり達成されたものの、当事者の経営体質の強化、供与機材の維持管理に問題は残される。

3.インパクト

 我が国が製氷機、氷保存容器、魚運搬船等を供与して、小規模商業的漁業を育成したことは、今後のアルモノグイ地域の経済発展、雇用、特に女性の雇用の確保に小規模ではあるもののそれなりに寄与したと考えられる。

4.妥当性

 アルモノグイ州が良質の漁場を有し、多くの漁民がいることからしても、本件プロジェクトを同州で実施したことは適切であった。

5.自立発展性

 アルモノグイ州漁業共同組合(NSFC)は必要に応じ「勤労奉仕」がなされたりして、組織を維持して行こうとの強い意思が感じられたが、パラオ漁業協同組合連合(PFFA)の方は何となく活気もなく、運営に問題があるように感じられた。

6.今後必要なフォローアップ

 本件プロジェクトを通じて、官民問わず関係者のビジネス・マインドの育成、資源保護に対する理解の促進、技術移転に対する積極的な対応が求められる。今後、必要に応じて専門家の派遣や研修員の受入等による支援が必要になると思われる。


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