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モロッコ 道路保守建設機械訓練所建設計画


(1999年4月、在モロッコ大使館)


〈プロジェクト概要〉

援助形態 無償資金協力
協力年度 1991、92年
協力金額 9.0億円、6.9億円
相手国実施機関 設備省
協力の内容 道路維持管理水準を向上させるため、道路保守等に寿時する人材を育成することを目的とし、研修棟等の建設と建設機械等の関連機材の供与を行なった。


〈評価要旨〉

1.効率性

 計画どおりに建設され、必要機材の供与が行われた。また、円滑な指導訓練が行われており、設置省令も制定され、財政的にも自立でき効率的な運営ができるようになった。

2.目的達成度

 本件無償資金協力後に実施されたプロジェクト技術協力が1992~97年に亘って行われたこともあって、同訓練センターで指導を受けた実習生は総計1,326名(98年12月末現在)にのぼっており、当初計画(年間180名)を大幅に上回る実績を上げている。

3.インパクト

 これまで順調に卒業生を輩出しており、これらの訓練指導を受けた技術者がそれぞれの職場で技術移転を行い、モロッコにおける道路整備の質の向上に貢献しているとみられるところから、本件の波及効果は十分認められる。

4.妥当性

 モロッコ唯一の公的な道路維持管理訓練所であるが、これまで大きな問題もなく順調に運営・管理され、当国技術者のレベルアップに寄与していることから、案件及び形成は妥当なものであった。

5.自立発展性

 管理能力を備えた人材及び技術力の高い教官を揃えており、今後とも順調に事業を継続していくと思われる。また、今後民間企業からの研修生受入れ増大を図ることを考えており、これが実現されれば、センターの財政基盤がより強化されることになる。

6.今後必要とされるフォローアップ

 現時点では、特になし。


(写真)機材整備実習風景
機材整備実習風景


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