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マダガスカル 食糧増産援助


(1999年3月、在マダガスカル大使館)


〈プロジェクト概要〉

援助形態 無償資金協力
協力年度 1995年
協力金額 4.5億円
相手国実施機関 農業省
協力の内容 肥料(尿素、DAP、NPK)、農薬(ベノミル50%WP等12項目)、農機具(歩行用トラクター、灌漑ポンプ、ディーゼル発電機、精米機等)、及び農産物運搬車輌の供与。


〈評価要旨〉

1.目標達成度及びその効率性

 本件協力の目標はマダガスカルの食糧増産に貢献することである。本件協力の下で供与した資金によって、肥料、農薬、農機具、生産物運搬車輌等が調達され、アラウーチャ湖周辺地域、マラボアイ周辺地域、チュレアール州を重点地域として配布された。これら農業資機材は一部を除いて既に配布されていることから、収穫増の効果があったものと思われる。

2.インパクト

 現地調査を行ったアラボアイ地区(北西部)では、本件援助の下で調達された農業用トラックが2台稼動しており、同車輌は肥料、農薬及び農産物の運搬に利用されている。同車輌の所有者であるマルプール社は、農業省地方事務所と協力し、肥料、農薬等をマラボイ地区農民に貸し付け、対価を収穫時に生産物もしくは現金で回収する事業を行っている。

3.妥当性

 調達品目の配布地域及び調達品目の選定(我が国に対する申請)はマダガスカル農業省が行っており、平成7年度は同国を代表する食糧生産地帯である中部地帯、稲作を中心とする食糧増産が期待される北西部及び乾燥地帯である南部が選定された。マダガスカル農業省は毎年同一地域に援助物資が偏って配布されることがないよう留意しつつ配布地域の選定を行っている。

4.自立発展性

 マダガスカルの場合、食糧増産援助の下で調達された農機具については、その購入者が概ね個人であり、支払義務もあることから個人の責任において適切に維持管理していると思われる。

5.今後必要とされるフォローアップ

 とくになし。


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