(1999年3月、在エジプト大使館)
援助形態 | 無償資金協力 |
協力年度 | 1988年度 |
協力金額 | 8.40億円 |
相手国実施機関 | 保健省 |
協力の内容 | 大カイロ地区をはじめ大都市においては、人口の集中・急増、これに伴う交通量の増大等から、交通事故の犠牲者や急病人が急増しており、また一方、地方においては、身近に救急ステーションが設置されていない地区もあった。こうした状況に対処するため、救急患者を一刻も早く病院へ搬送するための体制整備が急務となっていた状況を踏まえ、全国26県に救急車200台を供与した。 |
1.効率性
救急車の供与という本件協力が、救急患者を一刻も早く病院へ搬送するため体制整備のためには、最も有効的かつ効率的な対応策であったと認められる。
2.目的達成度
当初計画どおり機材が供与され、数多くの生命が救われた。プロジェクトの効果は現在も持続している。
3.インパクト
万が一の事態に備えることができたことで、市民生活に安定をもたらした。
4.妥当性
都市部、地方部ともに供与した救急車の一日あたりの稼働回数は非常に高く、地域社会になくてはならないものとなっている現状から、本プロジェクトはニーズを的確に捉えて計画され、結果的にもそのニーズに十分に応えたものであったと言える。
5.自立発展性
日本の協力終了後も各県ごとに専用に設置された整備工場において、車輌の定期点検や不良個所の修理が問題なく行われている。その結果、走行距離20万キロを超える車輌もまれではないが、いずれも良好に稼働しており、維持管理面での問題は見られない。
6.今後必要とされるフォローアップ
とくになし。
![]() 幹線道路沿いの救急ステーション(シャルキーヤ州) |
![]() 救急ステーション内部 |