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旧南イエメン 漁業訓練船改修計画


(1998年3月、在イエメン大使館)


〈プロジェクト概要〉

援助形態 無償資金協力
協力年度 1988年度
協力金額 1.95億円
相手国実施機関 水産資源省
協力の内容 漁業訓練船の改修および魚群探知機、カラーモニター、レーダー、衛生航法装置等の供与・導入により、同国唯一の漁業調査・訓練船(1977年我が国水産無償で供与)の改修を行い、同国の漁業振興に寄与する。


〈評価要旨〉

1.効率性

 1994年の内戦勃発までは、人員、資金面での投入はほぼ適切であった。我が国専門家2名の派遣も大きく貢献した。

2.目的達成度

 1989年の本件無償供与によって、海洋研究センター付属水産資源学院の学生に対する訓練が実施された(年6回航海)。また、海洋調査が実施された。94年に内戦勃発で航海なし。95年再会、96年2回航海。以降、老朽化により航海は行われていない。

3.インパクト

 水産資源調査、研修生訓練により、持続的な漁業開発に少なからず貢献した。また、海洋調査実施により、漁業関係者の間で、持続的な漁業達成のために過剰漁獲を回避することに対する重要性の認識が高まった。

4.妥当性

 旧南イエメンは、食糧自給率の向上、外貨獲得の拡大という観点から、漁業開発に重点を置いており、本件プロジェクトの選定は適正であった。

5.自立発展性

 限られた予算で可能な限りの補修を行っているが、同船は建造後20以上経っており、すでに耐用年数の限界に達していると見られる。


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