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パプア・ニューギニア 婦人の社会参加支援用車輌供与計画


(1999年2月、在パプア・ニューギニア大使館)


〈プロジェクト概要〉

援助形態 草の根無償
協力年度 1995年度
協力金額 1,475,880円
相手国実施機関 中央婦人協議会(National Council of Women Highland Regional Office
協力の内容 交通手段が極めて限られている僻地の婦人への教育活動・啓蒙活動の支援を目的として、4WD一台を供与。


〈評価要旨〉

1.効率性

 「パ」国では、婦人の開発が遅れており、種々の婦人のボランティア活動が実施されている。本中央婦人協議会のハイランド地域支部は、この婦人活動を行っている主要なNGOであり、これまでに婦人の教育を受ける機会を向上させること、家庭カウンセリング、裁縫、料理、識字教育、HIV/AIDに関するワークショップ等の活動を実施してきている。ハイランド地方の幹線道路には、一応バスが走っているが、実際にワークショップ等を行うところは交通手段に問題がある僻地にあるため、同団体の活動に制限が加えられていた。本件実施により、この制限が取り払われ、効果は十分に発揮していると判断される。

2.インパクト

 近隣の婦人が啓蒙され、周囲への波及効果は十分であった。

3.妥当性

 僻地の婦人への啓蒙機会への参加を向上させたことから、本件実施は妥当であったと評価できる。

4.自立発展性

 非常に良く維持管理されている。

5.今後必要とされるフォローアップ

 とくになし。

6.将来他のプロジェクトを実施する場合に教訓として活かされるべき事項

 今回供与された機材を受け取った団体責任者が他の団体へ移籍した際、供与機材を持っていってしまい、一時期の間、団体間に車の所有権に関して軋轢が生じた。同種のプロジェクトの実施に際して留意する必要がある。


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