(1999年10月、在ソロモン大使館)
援助形態 | 無償資金協力 |
協力年度 | 1994年度 |
協力金額 | 2.24億円 |
相手国実施機関 | 天然資源省、ソロモン諸島港湾公社 |
協力の内容 | 缶詰め生産拡大とその輸出に必要なコンテナ荷役体制を整備し、ノロ地区の水産業発展を図る。コンテナ運搬機材(1.28トンフォークリフト、サイドリフター付トレーラートラクター)の供与 |
1.効率性
本件は、ノロ地区漁業基地整備計画(平成63年度~平成2年度)及びノロ漁業開発計画簡易機材案件との連携プロジェクトで、同地区における水産加工製品の増産、それに伴うノロ港コンテナヤードでの保管、船積みの効率化が促進された。
2.目的達成度
計画どおりに機材が供与され利用されており、目的は達成されていると言える。
3.インパクト
ノロ港取扱実績は、1993年49,140トン、97年72,038トン、また、缶詰生産量は、91年50万ケース、97年110万ケースと大幅な増加を記録しており、本件協力が大きく貢献したと言える。ノロ港は、ホニアラ港に次ぐソロモン第二の国際港であり、水産加工品、農産品輸出の重要拠点である。同港の整備、効率化はノロ地域漁業の発展に奇与するものとなった。
4.妥当性
ソロモンの自身の開発計画、我が国の援助計画に合致している。とくにソロモンにおける水産製品の輸出の重要性に合致している。
5.自立発展性
同型トラクターを政府系合弁会社(ソロモン大洋)が購入して、本件供与トラクターと交互に使用する体制となり、故障も減少し、維持管理もしっかり行われるようになった。またソロモン大洋の協力により、定期点検も実施されている。
6.今後必要とされるフォローアップ
機材供与案件であり、機材の状態を良く保つためには今後も定期的な点検、スペアパーツの確保が望まれる。