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ジブチ 道路機材整備計画


(1999年3月、在フランス大使館)


〈プロジェクト概要〉

援助形態 無償資金協力
協力年度 1992年度
協力金額 6.18億円
相手国実施機関 公共事業・都市開発・住宅省
協力の内容 道路の維持・管理、修復・改良等に必要な機材(ブルドーザー、ダンプ等)の供与


〈評価要旨〉

1.効率性

 ジブチ側において、プロジェクトを運営する最低限の人的、組織的体制は築かれているが、修理部品や消耗品(タイヤ、バッテリー、ガソリン等)を購入する予算が欠如しているため、機材の稼働率が最近低下している。

2.目的達成度

 供与した機材は、相当程度使い込まれ、その意味でジブチの道路整備に貢献している。他方、供与後6年を経て、稼働率は低下している。

3.インパクト

 既存の道路の整備を主たる目的とするプロジェクトのため、その効果の数量化は困難。

4.妥当性

 ジブチの経済・社会開発において、極めて重要な位置を占める道路の整備につき、ジブチ政府の管理能力を高める方向で協力することは妥当。ただし、機材・スペアパーツの選定、数量、維持管理等の指導の面で改善を検討する余地あり。

5.自立発展性

 プロジェクトの維持管理予算につき、ジブチ政府に改善を要請する必要あり。

6.今後必要とされるフォローアップ

 現在不足している基本的なパーツをフォローアップ支援として供与できれば、機材の稼働率を上げるうえで、費用対効果は極めて高くなる。

7.将来他のプロジェクトを実施する場合に教訓として活かされるべき事項

 スペアパーツの供与にあたっては、需要者(実施団体)側の要望も踏まえ、何が真に必要か十分に吟味する必要があると思われる。タイヤ、バッテリー等の消耗品については、他のパーツ以上に確実に取り替えが必要となるので、スペアパーツに準じて、多めに供与すべきである。

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