(1999年4月、在ボリヴィア大使館)
援助形態 | 無償資金協力 |
協力年度 | 1994年度、10.78億円 |
相手国実施機関 | 地域開発国家基金 |
協力の内容 | 都市基盤整備を実施するために設置された都市基盤整備公社に対し、道路整備・補修・災害防止、公共施設維持等都市基盤整備に必要な機材(ダンプ、トラック、ブルトーザ等)を供与する。 |
1.効率性
ラパス市の道路補修及び災害対策用機材整備計画に基づき、外部委託会社(民間)によって事業が実施されている。委託会社は、計画の運営、オペレーション、維持管理、監督、検収を行い、その成果を日々の操業報告と共に月一回ラパス市に報告している。
2.目的達成度
本プロジェクトは予定通り実施され、供与された機材を活用し、道路整備・補修、河川補修等の都市基盤整備事業が行われた。
3.インパクト
周囲をアンデスの山々に囲まれた渓谷地に位置するラパス市は、アンデス山脈より流れる3河川による土壌浸食が激しく、特に雨期には、未整備道路を流れる汚水により住民は非衛生な生活を余儀なくされていたが、本プロジェクトにより供与された機材を活用して、インフラ整備が行われた結果、ラパス市の多くの地域で住民の生活環境の向上が見られた。
4.妥当性
近年の農村部からの人口流入による都市人口の急激な増加に、道路、上下水道等の都市基盤整備が追いつかず、生活環境の悪化をもたらしていた。これに対応するためにボリヴィア政府は都市基盤整備公社を設置し、主要都市の基盤整備事業を行うこととしたものであり、同公社に対する道路整備・補修、災害防止、公共施設維持等都市基盤整備に必要な機材の供与は、妥当なものであった。
5.自立発展性
道路補修及び災害対策用機材整備計画に基づき、事業を行っている外部委託会社(民間)は、計画の運営、オペレーション、維持管理、監督、検収を行い、その成果を日々の操業報告と共に月一回ラパス市に報告している。また、本件監督機関である地域開発国家基金から請求された際には、計画の現状をいつでも報告できるようにラパス市は評価フォームを準備している。
6.環境への配慮・影響
道路の補修、河川補修等が行われた結果、市内の河川、側溝の清掃による環境美化、雨期の土砂崩れ防止が行われ、また道路舗装により埃が減少した。
7.今後必要とされるフォローアップ
特になし。
![]() ラパス市PROMAN事務所 |
![]() 砂利運搬作業 |