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コロンビア カルダス田園小学校改修計画


(1999年3月、在コロンビア大使館)


〈プロジェクト概要〉

援助形態 草の根無償資金協力
協力年度 1995年度、約4.8万米ドル
相手国実施機関 カルダス県庁(ビジャマリア地区、カルダス田園小学校)
協力の内容 孤児又は、家庭的に不遇な児童を収容し、基礎教育及び職業訓練を行う同小学校の老朽化した設備を改善するととも、必要な教材・機材を供与する。


〈評価要旨〉

1.効率性

 供与された機材は、基本的に使用が簡単なものである。また、洗濯機や木工工具の使用については、担当スタッフが行うことから機材は十分に活用できるものであった。

2.目的達成度

 寮及び学校の改修工事及び調理・洗濯用機材の設置が行われ、快適な教育環境を提供するとともに、初等教育及び職業訓練に必要な教材・機材(農業用工具、果樹棚、木工用工具等)が整備された。

3.インパクト

 現在(1999年3月)、210名の生徒が基礎教育及び職業訓練を受けており、毎年20名程度が卒業している。今後、その活躍が期待される(本校の設立が最近であることから、社会人として活躍するものはまだ少ない)。

4.妥当性

 本校の生徒の家庭の多くが、貧困家庭(平均所得は法定最低賃金の半分程度)であり、教育を施すのが困難であったことから、本プロジェクトの果たす社会的意義は極めて高い。また、本プロジェクトは、本校の教育・生活環境を大きく改善するものであり、その選定は妥当であった。

5.自立発展性

 供与した工具、農具の維持管理は、破損した農具の修理を担当スタッフの指導の下、生徒自らが金属加工機を活用して行うなど、良好である。また、寝具も洗濯機を活用して衛生的に管理され生活環境改善に有効に機能している。本校を卒業した3名の医師が月一回無料で診察を行っている。

6.今後必要とされるフォローアップ

 特になし。

7.将来他のプロジェクトを実施する場合に教訓として活かされるべき事項

 特になし。


(写真)供与された寝具類
供与された寝具類
(写真)供与された機具を使用した実習風景
供与された機具を使用した実習風景


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