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ガイアナ ヴェルサイユ発電所復旧計画


(1999年3月、在ベネズエラ大使館)


〈プロジェクト概要〉

援助形態 無償資金協力
協力年度 1994年度
相手国実施機関 ガイアナ電力公社
協力の内容 ヴェルサイユ発電所の発電整備修復のため、専門家2名(機械、電気)を派遣し、ディーゼル発電器3器のオーバーホールを行うとともに、予備部品一式(5年分)を供与する。


〈評価要旨〉

1.効率性

 当時の電力事情を踏まえ、供与機材の規模や運用に必要な技術レベルを決定する等、協力の規模・質は適切であった。

2.目的達成度

 現在供与した発電機は順調に稼働しており、西デメララ地域に必要な発電能力は確保されており、プロジェクトの当初の目的を達成している。

3.インパクト

 本件プロジェクトの実施により、首都ジョージタウン・西デメララ地区の電力供給安定性が確保され、供給地域の全ての居住者及び産業に利益をもたらしている。

4.妥当性

 プロジェクトの実施時期、効果は、相手国のニーズに適したものであると評価できる。

5.自立発展性

 技術面においては、通常運転に必要となる技術レベルを有している。他方、実施機関であるガイアナ電力公社は、赤字経営体質であるため、政府から補助金を受けており、財政面では脆弱な構造にある。

6.今後必要とされるフォローアップ

 本件供与から14年経過しており、今後必要に応じ、アフターケアが必要である。

7.将来他のプロジェクトを実施する場合に教訓として活かされるべき事項

 発電機は、順調に稼働しているが、財政的な面で脆弱な構造にあり、今後同種のプロジェクトを実施するにあたり、実施機関の財政状況を十分に把握していくことが重要である。


(写真)ヴェルサイユ発電所外観
ヴェルサイユ発電所外観
(写真)発電機
発電機


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