(1999年3月、在ミャンマー大使館)
援助形態 | 有償資金協力 |
協力年度 | 1979年度 |
協力金額 | 43.5億円 |
相手国実施機関 | 商業省農産物取引公社 |
協力の内容 | 輸出志向の優れた近代的精米所を2カ所(日産150トン)及び6カ所(日産100トン)建設し、精米所付属施設や部品製造設備を整備する。 |
1.効率性
1998年は国内の電力事業が悪化したため稼働率に影響を与える場合があった。
2.目的達成度
精米工場については、年間5千~1万トン/工場を処理しておりほぼ目標精米量を達成している。しかし建設後15年近く経過し、一部機材の摩耗・老朽化が見られるが、ミャンマー側にて必要な維持管理を行うべく検討がなされている。
3.インパクト
最新式の工場の導入により、精米品質の向上が見られた。また、ゴムロール・研磨ロールの有効性が認識され、既存の古い精米場においても広く使われるようになり、砕米減少、白米の品質向上が図られた。
4.妥当性
ミャンマーにとり米は主食かつ主要輸出品であり、精米所の建設は非常に有効であった。
5.自立発展性
精米工場については、ミャンマー政府予算で運営を行っている。
ミャンマーの経済悪化により外貨繰りが厳しくなり部品の輸入等が難しくなる中で、ミャンマー関係者自ら機械の改良等を行い工夫して使用している。
6.環境への配慮・影響
籾殻による発電施設(2カ所)を設置し、化石燃料使用の削減に貢献している。
7.今後必要とされるフォローアップ
ミャンマー政府の予算で精米場の補修等を行っているが、予算が十分でなく、機材の摩耗・老朽化も見られ、リハビリ無償での支援ほか政府・実施機関の自助努力により有効な維持管理がなされる必要がある。
8.将来他のプロジェクトを実施する際に教訓として活かされるべき事項
電力事情の悪い当国では、精米場建設の際に、籾殻発電所を併設すべきである。
![]() 精米機(チャウタガ精米所) |
![]() 研削ロール製造施設(ヤンゴン) |