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カルカッタ 子供病院医療機器整備計画


(1999年2月、在カルカッタ総領事館)


〈プロジェクト概要〉

援助形態 草の根無償援助
協力年度 1994年度
協力金額 74,074米ドル
相手国実施機関 子供病院協会
協力の内容 カルカタ市の貧困層に対する医療活動を行っている子供病院に対する医療機器の購入のための資金供与を行った。


〈評価要旨〉

1.効率性

 我が国からの資金供与により医療機器が整備され、多くの人々が低料金(一般の4分の1程度の料金)で診察を受けることができるようになったため、診療患者が増加するとともに、供与機材が有効かつ効率的に使用されている。

2.目的達成度

 草の根無償資金協力により購入された医療機材により多くの人々が容易に診察を受けている(超音波診察器は、毎月平均200名程度の人々が診察を受け有効に利用されている)。

3.インパクト

 新設された医療設備により、本病院に対する信頼が一層高まった。

4.妥当性

 1956年の設立以来、医療設備は貧弱ながら、本病院の医師及び看護婦等の職員は良好な医療体制を維持しており、医療機器の供与により、疾病の診断治療に対してレベルアップできる基礎的な下地を有していたため、本資金協力が活かされることが出来た。

5.自立発展性

 供与した医療器材は、現地でサービスを受け維持、修理ができるものであり、運営状況も良好である。

6.ジェンダーへの配慮・影響

 小児専用病院であり間接的に女性の保健衛生問題に影響している。

7.将来他のプロジェクトを実施する際に教訓として活かされるべき事項

 インド国内には多数のNGOが存在し、この中には医療関係の団体も多く存在している。これらの団体の多くは、医師の確保及び医療機器の整備を必要としており、医師の確保が出来ている団体については、適正な医療機器を整備することにより、国内の貧困層に対する医療水準を上げることができると思われる。


(写真)子供病院外観
子供病院外観
(写真)超音波診察器
超音波診察器


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