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第3章 特定テーマ評価
貧困(カンボジア)


(現地調査期間:1999年1月20日~31日)


■石井 進  国際大学大学院国際関係学研究科教授 カンボジア地図
■大隈 宏  成城大学法学部教授
■天川直子  アジア経済研究所地域研究第1部
■絵所秀紀  法政大学経済学部教授(国内研究)
■中畝義明  世界経営協議会研究調査部長


〈評価対象プロジェクトの概要〉

案件名 協力形態 協力期間、金額 E/N 案件概要
プノンペン市
上水道整備計画
無償資金協力 1/2期  9.8億円 94.1
2/2期 17.7億円 94.7
第2次  0.4億円 96
    8.8億円 97
プノンペン市の水道施設は建築後約30年を経ており、老朽化が著しいため、プンプレック浄水場の補修・拡充、配水管の敷設を行う。
母子保健センター 無償資金協力

プロジェクト方式技術協力

17.61億円 95.6

95.4-00.3

ガンボディアの母子保健状況は近隣アジア諸国と比べ劣悪であり、保健行政上の優先課題とされている。
無償資金協力によって、母子保健センターを建設、専門家を派遣し、センターの管理運営能力向上、研修活動強化、診断・治療レベル向上へ協力。
難民再定住・農村開発プロジェクト
(三角協力)
拠出金 1992-93 350万ドル UNHCR
1994   160    UNDP
1995   180    UNDP
1996   180    UNDP
1997   165    UNDP
1998   126    UNDP
日本の資金・技術とASEAN4カ国(インドネシア、マレーシア、タイ、フィリピン)の経験・知識を組み合わせた共同事業によりカンポディアの農村地域の開発を行う。コンポンスプー州、タケオ州において、技術移転を中心に農村開発を実施。


NGO

日本国際ボランティアセンター(JVC):持続的農業と農村開発プログラム(カンダール州)

 主な活動は、(イ)地域開発活動の母体である農村開発委員会支援、(ロ)安全な飲料水・生活水の供給(井戸掘り、水瓶つくり等、(ハ)地域共同体活動(米銀行支援、牛銀行支援)、(ニ)女性の相互扶助グループへの支援、(ホ)教育(小学校の教師に対する環境教育、読み書きのできない青年(14~20歳)を対象とした夜間識字教育、小規模な校舎等改善)、(ヘ)村道改善、排水溝の設置等支援、(ト)持続的農業トレーニング(家庭菜園・堆肥作り・緑肥作りトレーニング)等である。

曹洞宗ボランティア会(SVA)(現シャンテイ国際ボランティア会(SVA)):アジア子供の家事業

 日本の自治労との共同事業。3~5歳児の就学前教育の重要さの普及・実践活動である。園児の約8割は貧困層地域の子供たちである。また、移動図書館を行っており、貧困層地域で絵本、紙芝居等により幼児教育を行っている。


2.調査方法

 本調査では、本会内に「経済協力評価調査委員会」を設置するとともに、以下の調査方法を採用した。

(1)国内有識者からの聴き取り

(2)委員による研究会の開催

(3)現地調査

 1999年1月20日より1月31日まで、石田進、大隈宏、天川直子、中畝義明が下記調査を行った。

 (イ)現地政府関係者等からの聴き取り

 (ロ)プロジェクトサイトでの聴き取り


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