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パプア・ニューギニア ポートモレスビー上水道整備計画


(1997年3月、ジョン・コル 財務計画省国家計画庁二国間援助課日本担当官、
アナ・マリアナ 財務計画省国家計画庁資源計画・管理課管理評価官)


〈プロジェクト概要〉
 援助形態  無償資金協力
 協力年度  1994年度
 協力金額  15.44億円
 相手国実施機関  ポートモレスビー上下水道株式会社
 協力の内容  ポートモレスビーのタウンやハヌアバダ地区における住民に平等に水供給を行うため、9マイルの長さの1,100ミリ直径の送水管と3マイルの600ミリ直径の送水管、バルブ(孤立バルブ、ドレインバルブ)の設置を行った。


〈評価要旨〉

1 効率性

 ポートモレスビーの水供給システムが首都の人口増加に伴い需要に十分に対応できなくない水不足が深刻化した時期に、短期的目標の実績による本件プロジェクトの実施は、タイムリーなものであった。

2 目標達成度

 本協力はポートモレスビー水供給の救済策としてタイムリーな適切なものであった。

3 インパクト

 本協力により数年間水道の恩恵を受けられなかった人々にも利用が可能となり、また送水計画の実施により市の全ての場所に均等に水供給を行うことが達成された。

4 妥当性

 本協力による限定的な水供給の均等な配送についての初期の目標は達成され、均等な水供給の確保という短期的目標は、実質的な資本投下を伴いタイムリーなものであった。

5 自立発展性

 本協力は資本投下として少ないコストで出水能力の効率を高め、新たに建設した送水管は高価ではあるが半永久的に使用できるので長期間更新の必要はない。また96年以降、ポートモレスビー上下水道会社の歳入は、料金徴収のための人材を育成し、住民の水道の不法接続に対して罰則を強化するなどして着実に改善が図られている。

6 環境・ジェンダーへの配慮・影響

 本協力によりポートモレスビー内の水供給サービスが安定的に提供されるようになり、女性、子供の健康などに大いに貢献している。


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