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ブルネイ 林業研究


(1998年3月、シャリル・ビン・ハジ・ジャブディン ブルネイ産業・一次資源省林業局上級林業課長)


〈プロジェクト概要〉
 援助形態  プロジェクト方式技術協力
 協力期間  1985年10月~92年9月、1995年10月~97年10月(アフターケア協力)
 相手国実施機関  林業研究所
 協力の内容  ブルネイにおける林業研究の能力を向上させるため、専門家派遣、研修員受入れ、機材供与を有機的に組み合わせた日本の技術協力により、林業研究についての技術を移転する。


〈評価要旨〉

1 目標の達成度

 プロジェクトにより提供されたさまざまな研究の結果を基礎として、73もの科学的な森林調査の記録や他の技術的な資料がとりまとめられ、印刷された。また、派遣された専門家は、ブルネイ側と共同でさまざまな研究成果を出版した。これら出版物は、現在林業局の図書館にあり、実施中の開発調査プロジェクトを施行する際に参考資料として有効に利用されている。

2 インパクト

 さまざまな研究の結果を基礎として、プロジェクト・チームの専門家により指導され、ブルネイのカウンター・パートが確認した提言は、森林資源利用開発プロジェクトに着手する際の調査手法などを明確にした。

3 妥当性

 調査目的や履行方法が明確に示されたプロジェクトの計画は、いくつかの重要な森林調査をカバーしていたという意味においてたいへん効果的であった。それらの調査により集められた資料は、現在企画段階のものを含む実施中の開発プロジェクトを施行する上で、林業局によって使用されている。

4 環境への配慮

 このプロジェクトにおいては、林業局が現在実施中及び提案しているさまざまな開発プロジェクトから生じる環境への予見可能なインパクトに関して、プロジェクトの形成から実施・完了までの間、検討されて提言された。プロジェクトの運営委員会の報告書によれば、これらの懸念は、相当重要であることが認識され、審議・議論されたとのことである。

5 今後必要とされるフォローアップ

 森林局の調査課は、限られた規模ながら、以前設定された小地域においてフォローアップの研究やデータ収集を実施している。しかしながら、二国間による更なる協力プロジェクトが構築されたならば、実施された調査は、ブルネイの調査開発能力をより一層強力で継続可能なものにし、より総括的かつ包括的な調査になるであろう。


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