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 パプアニューギニア 消防機材整備計画


(1998年3月、在パプアニューギニア大使館)


〈プロジェクト概要〉
 援助形態  無償資金協力
 協力年度  1988年度
 協力金額  4.13億円
 相手国実施機関  民間航空・観光及び文化省消防局
 協力の内容  都市の防災機能、特に消防機能の拡充用機材(消防車、緊急救助車、救急車、救助機器、人工呼吸器、稼働ポンプ消化ホース消防服等)の購入のための無償資金協力を行った。


〈評価要旨〉

1 効率性

 良好である。

2 目標達成度

 都市の消防機能の向上という当初目的は十分に達成され効果も十分に発揮している。

3 インパクト

 消防に対する一般住民の関心が高まり、消防職員志願者が増え、優秀な人材が確保されるようになった。

4 妥当性

 プロジェクトの選定形成とも非常に適正であった。

5 自立発展性

 供与から10年が経過しているが維持管理状況は非常に良好であり、消耗品を除き殆どの機材は使用可能な状況で維持されている。ラバウル等の海岸に近い消防署では潮風のためにポートモレスビーの消防署よりも機材の損傷は厳しいが稼働可能な状態である。

6 今後必要とされるフォローアップ

 ホース、金具、消防服、耐火コート等の消耗品は供与から既に10年経ち消耗しており、消防車等の本体が稼働状態にあるのにもかかわらずその機能が十分に発揮されないので、消耗品の補充が至急必要である。また、消防に不可欠なポンプに対するメインテナンスができる人材を育成するプログラムが必要である。

7 将来他のプロジェクトを実施する際に教訓として活かされるべき事項

 供与機材のうちレスキュー機材が交通事故等の事故から被災者を救助するのに非常に役立っているとの関係者の意見もあり、消防機材に限らず幅広い機材供与が効果的である。


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