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パナマ 水産物流通基盤整備計画


(1998年1月、在パナマ共和国大使館)


〈プロジェクト概要〉
 援助形態  無償資金協力
 協力年度  1993年度
 協力金額  7.86億円
 相手国実施機関  商工省海洋資源局、パナマ市
 協力の内容  漁民の労働条件の改善、水産物の需要拡大、漁業経営体収人の安定・増大を図り沿岸漁業を振興するために、水産物販売・小売市場を建設する。


〈評価要旨〉

1 効率性

 水産市場を建設する、すなわち「器」を用意するという意味では、プロジェクト自体簡単な内容なので、投入金額・機材等にふさわしい成果を計画通りあげることができた。

2 目標達成度

 治安面・衛生面で大幅に改善した水産市場に入居した漁民(漁業関連従事者)の労働条件は大幅に改善し、また市民が安心して買い物ができるようになったことで水産物需要は増大し、それに伴い漁業経営体の収入は増加した。

3 インパクト

 水産市場が稼働し始めた年(1995年)のパナマのGDPに占める漁業分野の割合が94年の割合と比較して41.6%も増加した。水産市場は、日本のパナマに対する経済援助のシンボル的存在となっており、パナマ大統領自身も経済援助の成功例として認識しており、日本・パナマ友好の架け橋となっている。

4 妥当性

 プロジェクトの選定は、選定時のパナマの社会・経済状況が必要とする援助形態と現政府の政策に合致している。

5 自立発展性

 水産市場運営はパナマ市の管理により順調に行われている。

6 環境及びジェンダーへの配慮・影響

 本件プロジェクトによる水産市場は排水設備を完備している。治安、衛生面で大幅に改善した市場には女性も安心して買い物に来ることが可能となった。


(写真)小売市場


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