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コロンビア タクマ国立自然公園管理用機材等供与計画


(1997年12月、在コロンビア大使館)


〈プロジェクト概要〉
 援助形態  草の根無償資金協力
 協力年度  1993年度
 協力金額  0.3億円
 相手国実施機関  リサラルダ県
 協力の内容  タクマ国立自然公園およびその周辺自然林の保護のために、生物種環境モニタリング、パトロール等の管理、環境保護教育・啓蒙普及等の活動を行うのに必要な公園運営機材(無線機基地、携帯無線機4基等)、環境教育機材(スライド、8ミリビデオ等)、情報処理機材(マイクロコンピューター、プリンター)を供与した。


〈評価要旨〉

1 効率性

 1995年に実質的な運営管理団体が地元NGOから国の機関に引き継がれたことにより、公園の運営管理・環境教育などの活動が、人的体制・予算面でもより強化・組織され、効率的に運営されている。

2 目標達成度

 供与機材は、リサルダ県と環境省国立自然公園管理事務所の間で無償貸与契約を行い、同公園の保護監視活動・環境調査、県等と協力して公園周辺地域市町村の住民等(約20万人)を対象とした環境教育等を積極的に展開し、これらに有効利用されている。

3 インパクト

 月2回の環境教育プログラムを現在(1997年12月)まで約2千人の児童生徒および約1千人の地域住民に対して行い、また、児童とともに植林を行った。参加者の7割が環境保護に配慮した生活様式や生産活動(森林伐採の抑制等)に理解を示しそれを実行する住民が増えている。

4 妥当性

 同公園保護活動が本格的に始まった初期段階に本プロジェクトが形成されたことは、同活動の推進に大きく寄与したものと思われる。

5 自立発展性

 供与機材の良好な維持管理・有効利用が認められるとともに、今後の予算的な裏付けがあること、これまでの活動を継続し植林等の新たなプロジェクトを企画していること等から、本プロジェクトの自立発展性は十分にあると見込まれる。

6 環境への配慮・影響

 本プロジェクトは環境保護そのものである。


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