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タンザニア 道路補修機材整備計画


(1998年3月、在タンザニア大使館)


〈プロジェクト概要〉
 援助形態  無償資金協力
 協力年度  1993年度
 協力金額  3.65億円
 相手国実施機関  公共事業省
 協力の内容  公共事業省に舗装道路維持管理用機材を供与し、世銀等の協力により整備された舗装道路を公共事業省の下部組織である地方道路管理事務所が直営方式で管理を行えるよう支援する。


〈評価要旨〉

1 目標達成度

 機材供与以前はタイムリーな補修工事ができなかったが、供与後は地方道路管理局において、自ら補修工事を行うことができるようになった。

2 インパクト

 対象となった8州の舗装幹線道路2,152キロメートルについて、効率のよい補修作業が行われるようになり、この結果、自動車の通行台数の増加、物資輸送時間の短縮及び路面状態の向上による車両維持費の低減等の効果をもたらすことができたと考えられる。

3 妥当性

 供与された機材はおおむね適切であったと考えられるが、供与した機材の中にスポット・アスファルト・ミキサーが含まれていれば、補修作業をより機動的に行うことができたと思われる。

4 自立発展性

 キリマンジャロ州の地方道路管理事務所では、供与された機材のメンテナンスが道路管理事務所のエンジニアによって毎月定期的に行われており、スパナ等の工具の一部が作業員の不注意で紛失した他、殆どの機材が比較的良い状態で管理されていた。また、スペアパーツの管理もよく行われれていた。しかし、一部のメーカーの機材のスペアパーツはタンザニア国内では入手が困難とのことであった。また、今後機材の維持管理のための予算の手当が重要にあると思われる。

5 今後必要とされるフォローアップ

 LLDCにおいては、供与された機材を維持運用する技術的基盤を有していても、予算不足からこれらを十分に活用できない可能性もあるので、この点に関して十分な考慮が必要であると思われる。


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