(1998年3月、在セネガル大使館)
援助形態 | 無償資金協力 |
協力年度 | 1992年度 |
協力金額 | 2.36億円 |
相手国実施機関 | 内務省 |
協力の内容 | 多目的市場であるグェルタペ市場における、(1)屋根付き売場及び販売台の設置、(2)冷蔵室及び変電室の建設、(3)便所、塵収集場の建設・整備、(4)管理棟の設置、を通じ、衛生状態の改善、施設の安全性確保、税収面の増加を図る。 |
〈評価要旨〉
1 効率性
日本側実施分とセネガル側実施分から成る本プロジェクトにおいて、日本側実施分は効率よく行われたものの、セネガル分については、当初計画の60%くらいしか終了しておらず、セネガル側の遅延が指摘される。
2 目標の達成度
劣悪な状態であった売場が、屋根、ドア付きの強固なブースになり安全性が確保され、すべて有効に活用されている。これにより、安定した税の確保もなされ、衛生面においても大きく改善されている等、当初の目標は達成されたものと認識される。
3 インパクト
当初、稗益人口は約12万人と考えられたが、現在、近隣住民が増加しており、稗益人口も増加している。将来、セネガル分が完成すれば、さらに大きな波及効果が期待できる。
4 妥当性
極めて計画の妥当性は高いといえるが、セネガルが同国実施分への対応で手一杯であるため、セネガル側による側面支援が期待されていた日本側分への対応が限られた。
5 自立発展性
冷蔵庫の維持費は利用者からの徴収利用料により賄われているが、修理費が高額であるため、これをいかに確保できるかが、自立発展性に大きく左右する。
6 環境及びジェンダーへの配慮・影響
3台設置された冷蔵庫のうち1台は、女性グループが請け負ったことや、小売人の大半は女性であり、女性への経済効果が高いことから、結果としてWIDへの配慮がなされている。
7 今後必要とされるフォローアップ
冷蔵技術者の確保及び故障時における部品調達ルートの確保が必要である。(日本側より、調達ルートは既に先方に提示済み)
8 将来他のプロジェクトを実施する場合に教訓として活かされるべき事項
冷凍施設の専門家・技術研修等による技術協力等を併せて行うことが必要である。