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ギニアビサウ 食糧増産援助


(1998年3月、在セネガル大使館)


〈プロジェクト概要〉
 援助形態  無償資金協力
 協力年度  1994年度
 協力金額  2.50億円
 相手国実施機関  農村開発・農業省
 協力の内容  食糧自給が達成されていない同国に対して肥料、農薬、農業機械を供与することにより、同国政府の自助努力による食糧増産を支援する。


〈評価要旨〉

1 効率性

 入札手続き、船数が限られていることにより、農機等の到着が当初予定より遅れた。

2 目標達成度

 本プロジェクトにより米の作付け面積が増加し、1ヘクタールあたりの収穫量も1.8トンから2.5トンに増加する等、目標はおおむね達成されている。

3 インパクト

 農民たちは、肥料及び農薬の適切な使用で、収穫が上がることを実感しており、ますます食糧増産援助(2KR)に対する期待は高まっている。また、2KRは1986年度より継続的に実施され供与額も大きいことから、先方政府は、同国農業政策における2KRの重要性に鑑み、これまでの担当組織である2KR課を2KR局へ格上げした。

4 妥当性

 要請内容は、農業省が地域事務所からの要望を取りまとめて作成しているが、肥料、農業及び農機具の倉庫視察および関係者からの事情聴取では、例年肥料が不足がちとの情報もあるので、先方政府のより一層の需要を反映した要望・調書作成が望まれる。

5 自立発展性

 同国農民が利用できる農機具、農薬、肥料の殆どが2KRの供与品であるなど、その重要性に鑑み、2KR局が組織され、現在では全国的に機能している。

6 環境への配慮・影響

 農薬は首都にある農薬倉庫で一元的に管理され、販売に際しユーザーに適切な使用法を説明するなど、安全性ならびに環境への配慮がなされている。

7 今後必要とされるフォローアップ

 農機具のメンテナンス技術の不足を解消するため、同国農業技術者への技術移転が必要である。供与品の流通管理や見返り資金の積み立て管理も指導可能な農業技術専門家の派遣が期待される。


(写真)農薬倉庫兼販売所


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