(1998年5月、在ガーナ大使館)
援助形態 | 無償資金協力 |
協力年度 | 1988年度 |
協力金額 | 1.70億円 |
相手国実施機関 | ガーナ大学 |
協力の内容 | 視聴覚機材、理化学機器等の基礎科学教育用機材供与により、教育環境を改善する。 |
〈評価要旨〉
1 目標達成度
教育環境改善の目標は達成された。
2 インパクト
協力実施直後においては効果があったものの、協力実施後9年が経過し機材が老朽化していることにより、一部の協力対象の施設においては、以前の教育環境に戻りつつある。
4 妥当性
本プロジェクトは被供与側のニーズに適つたものであった。
5 自立発展性
供与後9年が経過しており、機材の老朽化が進み維持管理状況は全体として低下しつつある。各学部の講師、教授が機材責任者となって維持管理をおり、機材を使用する学生に対し取扱注意を促している。当初、機材とともにスペアパーツが供与されたが、同パーツの在庫が終了した後は大学側の予算の制約により、独自にスペアパーツ購入が出来ない状況であり、電子天秤、pHメーターは約半数が故障し修理を待っている。
6 今後必要とされるフォローアップ
実施機関の維持管理体制の見直しが必要である。その際、供与機材の一部が精密機器であることを十分考慮に入れるべきである。また、必要に応じスペアパーツの提供及び現場での故障機材に対する修理班の派遣等を検討すべきである。
7 将来他のプロジェクトを実施する場合に教訓として活かされるべき事項
精密機器を扱う供与計画については、短期的な効果のみならず、長期的な効果の持続性についても十分に考慮することが必要となろう。したがって、利用者に対する取扱注意の徹底、スペアパーツの現地での容易な入手および現地での修理、修理専門家の派遣、定期的なモニタリングの実施等が適宜行われることが望ましい。