(1998年3月、在インド大使館)
援助形態 | 無償資金協力 |
協力年度 | 1992年度 |
協力金額 | 2.50億円 |
相手国実施機関 | 農業省 |
協力の内容 | 肥料、農業機械等の農業資機材を供与することにより農業生産の増大を図り、農民の生活レベルの向上に資する。 |
〈評価要旨〉
1 効率性
ブータンに対する2KRは1984年から継続されており、本件供与は計画的に実施された。農業機械および肥料等の数量は適正であった。供与された資機材の保管、販売は我が国が83年度に無償援助で整備した農業機械化センターが中心的役割を果たしており、一般プロジェクト無償との連携も図られている。
2 目標達成度
供与された肥料、農業機械等農業資機材は末端の農家に対し適切に配布・販売された。使用されている農業機械の約8割は我が国の2KRによるものであり、農業振興に対し極めて重要な役割を果たしている。
3 インパクト
農業生産の増大に貢献した。特に農業機械の活用により労働時間が短縮され、余暇が生まれた。また副業も可能になり収入が増え、生活状況の改善が図られた。
4 妥当性
1992年から実施された国家開発の基本計画である第7次5ヶ年計画においても農業振興政策は重要な政策を位置づけられており、当該開発計画の主旨にかなうものであった。
5 自立発展性
資機材については農業機械センターが保管、配布・販売を担当しており、特段の問題は認められない。また、同センターは農家に対するきめ細かなアフターサービスや研修も実施している。
6 ジェンダーへの配慮・影響
農機等の使用により農民の半数を占める女性が重労働から解放され、労働条件の改善された。
7 今後必要とされるフォローアップ
農機等にODAシールを貼りつけ、広報に努める必要がある。