広報・資料 報告書・資料

前のページへ / 次のページへ

インド 第2次地方ガンセンター等医療機材整備計画


(1998年2月、在インド大使館)


〈プロジェクト概要〉
 援助形態  無償資金協力
 協力年度  1988年度、89年度
 協力金額  6.41億円、6.16億円
 相手国実施機関  アチャリア・ハリ八一ル地方ガンセンター、マドラス・ガンセンター、トリバンドラム地方ガンセンター等
 協力の内容  ガン診察に要する医療機器の供与。


〈評価要旨〉

1 効率性

 おおむね当初の予定通り実施された、アチャリア・ハリハール地方ガンセンターにおいて、インド側の事由(機材を設置する施設及び電源の供給の遅れ)により機材の設置が当初より遅れた。

2 目標達成度

 各センターとも供与された機材は年間数万人のガン患者の診断に有効に活用され、ガン治癒率の向上に役立っている。

3 インパクト

 ガン患者の数は150~200万人に及び、年間約30万人がガンで死亡しており、本件機材を活用することによ りガンの診断および治療に効果をあげている。各センターとも近隣州からの患者についても受け入れを行っており、地域のガン診断・治療の中核機関として機能している。

4 妥当性

 年間30万人がガンで死亡しており、本件供与はガンの診断・治療に貢献するものであり計画の妥当性は認められる。

5 自立発展性

 いずれも日本のメーカーとメンテナンス契約を結び、きちんと維持管理されており、特段の問題は認められない。維持運営に必要な費用については患者の診察料・寄付および州政府からの援助等により賄われている。日本において技術者の研修を行い、供与された機材の運用に必要な技術の移転も行われた。

6 今後必要とされるフォローアップ

 (フォローアップとして1994年度および97年度に資機材の供与を行った。)

7 将来他のプロジェクトを実施する場合に教訓として活かされるべき事項

 必要なスペアパーツは日本から購入せざるを得ない上、高額であるので財政負担が大きい。故障の際、現地で対応できない場合もあり、メーカーのフォローアップ体制の確保が必要である。


(写真)CTスキャナーを操作するスタッフ


前のページへ / 次のページへ

このページのトップへ戻る
目次へ戻る