広報・資料 報告書・資料

前のページへ / 次のページへ

マレーシア アセアン家禽病研究訓練センター設立計画、
アセアン家禽病研究訓練センター


(1998年1月、在マレーシア大使館)


〈プロジェクト概要〉
 援助形態  無償資金協力、プロジェクト方式技術協力
 協力年度  (無償資金協力)1986年度、87年度
 協力金額  (無償資金協力)8.73億円、4.12億円
 協力期間  (プロジェクト方式技術協力)1986年4月~93年4月
 相手国実施機関  アセアン家禽病研究訓練センター
 協力の内容  1987年にフィリピンを襲った大型台風をはじめとする多数の台風で被災した初等・中等学校校舎の緊急修理を行い、教育環境を改善するため、教室(中等学校においては理科教室を含む)及びトイレを建設する。


〈評価要旨〉

1 目標の達成度

 研究活動として、ウィルス学、細菌学、寄生虫学、病理学、疫学の各分野において家禽病に関する病因学的、病理学的研究、診断方法の開発、ワクチン開発など行われたほか、研修活動として、アセアン各国の家畜衛生技術者を対象に研修が行われた。現在は、アフターケア協力によって長期専門家1名とともに、適宜、短期専門家による指導が行われているほか、第三国研修の実施により、アセアンの家禽病研究の向上や訓練、普及に大きな役割を果たしている。

2 妥当性

 マレーシアのみならずアセアン各国にとって、家禽産業は食品産業の中で重要な位置を占めている。

3 自立発展性

 研究訓練棟は適正に維持・管理されており、また、訓練棟の各研究室も清潔に維持管理されている。機材についても、供与後10年が経過した機材もあるが、よく管理され、使用されている。

4 今後必要とされるフォローアップ

 マレーシアにおいては、近年、鶏肉、鶏卵の生産量が増加しており、今後ともこの増加傾向が続くと予想されており、家禽病や家禽の衛生対策に関する必要性は今後とも高いと考えられる。現在実施中のアフターケア、第三国研修を含めて、今後とも何らかの形で協力関係を続けていくことが望まれる。


前のページへ / 次のページへ

このページのトップへ戻る
目次へ戻る